皆様こんにちわ、メンテナンス・技術担当の上田です
さて、千葉の幕張で4日まで開催された「レッドブル・エアレース千葉2017」で
零戦が約70年ぶりに東京湾上空を飛びました。ニュースにもなっていたのでご存知
の方もいるかもしれません。
遡ること6月1日、私は茨城県竜ヶ崎市内の飛行場に、納品した浄水装置の定期メンテナンスに来ていました。
今日はやたら人が多いな~、と思っていたら職員の方から、
「今日は零戦が来ているんですよ」
という言葉が…
はい、わたくし冒頭のエアレースに先駆けて、デモ飛行する零戦に遭遇しました。
作業の合間に見学させてもらったのでこの時の様子を紹介します。
この零戦の正式名は、零式艦上戦闘機二二型といい、世界に現存する4機の飛行可能な
零戦のうちの1機だそうです。
エンジンは米国P&W製に換装されているそうですが、当時のパーツを20%ほど利用して
レストアされたそうです。
尾翼のA1-112は、第一航空戦隊・赤城・112番機を表すそうです。
しかし、実際にこの機体が空母赤城に搭載されていたわけではなく、
映画「パールハーバー」に、赤城の零戦二一型として出演したときの
名残だそうです。
当日は、滑走路から離陸して上空を数回旋回する程度の飛行でしたが、
70年前の設計の機体とは思えないほどに滑らかな機動でした。
開戦当初は世界最強と謳われた機体、当時の日本人の技術力の高さがうかがえます。
戦後、連合国の方針により、日本の航空産業は衰退してしまいましたが、
現在三菱のMRJなど国産の飛行機製造のプロジェクトも進行中と聞きます。
大空にMade in Japanの翼が舞う日はまた来るのでしょうか。
文・写真 上田
コメント